星を繋ぐ猫達 《第6章② イメージ転送実験》
ようやく過ごしやすい季節になってきましたね。
画像は、猫沢さんです。門田さんが描いたとされる、カンタスカラーナ星人の姿を、作者が描いたと言う、ややこしい設定で、個展で発表されました。
このシリーズの、ポストカードは、高円寺の猫の額さんにて、絶賛発売中です。
では、続きをお楽しみ下さい。
《第6章② イメージ転送実験》
作者は、訳も分からぬまま、実験に駆り出され、戸惑いつつも…
「60代のプロの画家の描く絵のイメージって、どんなんだろう…?」
そんな事を、考えつつ、いつも通りの時間を過ごしていました。
すると…
「おや?ん??」
突然、頭の中に、真っ白な空間が一瞬現れ、懐かしい商店街の町並みが浮かびました。昭和の30年代から50年代辺りの風景でしょうか…?
「懐かしい感じがする。これは、私がまだ生まれる前…生まれていたとしても、まだ幼い頃の映像…あ、映画館だ…あの当時は、まだ銀幕スターが、大活躍していて花盛りだったんだなぁ~」
しばし、作者の脳内スクリーンが、一瞬にしてノスタルジックな世界へと誘い、 体験すらしていない見た事のない、町並みの風景を懐かしんでいました。ここはどこの風景だろうか?と…
そして、プレハブ倉庫らしき場所が現れ…そこには、一人の男性が、大きな看板にペンキで絵を描いていました。
映画看板
「!!」
そこに描かれているのは、カンタスカラーナ星人らしき猫の絵
「あれは!」
作者は、驚きます。これが、相手から送られてきた絵のイメージと気づいたのです。
「あ、もう1枚ある。猫沢さん達の絵」
対のように描き出された看板が2枚現れたかと思うと、場面が変わり、その絵が、映画館に設置されたイメージが飛び込んできました。
タイトルは「星を繋ぐ猫達」
作者は、忘れないうちにメモを取り、大まかなスケッチをしました。
作者が描く作風とは全く違うイメージ、昭和時代のSFのイメージの中の猫達の絵は、一昔前の雰囲気を纏っています。
カクカクした、いかにもロボット的な懐かしいデザインや古めかしい宇宙服。
そして、美しい猫と、かっこいいデザインのロケット。共通点として、見事に一致しているイクサフィーゴ…作者が描いたイメージと全く同じ。
「これが、サンプル2号からのイメージ…私が見たカンタスカラーナ星とは、少し違うけど共通点が多い、この差はなんだろう…?」
その頃、イメージの送り主のサンプル2号である門田さんは…?
「ふぃぃ、疲れた!」
囲炉裏の前で、うつらうつらしていました。見も知らない人間に、意識を集中して、イメージを送るなんて事など、始めてで戸惑いましたが、なんとか送れたような気がしました。
「うまく届いているといいが…」
まだ[橋渡しの民]として覚醒したばかりの門田さんは、少しづつ、記憶を取り戻し、同時に、忘れていた感覚を思い出すのでした。
その頃、寅次郎博士は、神楽師匠の孫の大学時代のレスリング部の後輩と会っていました。
「君は?」
「柏原さゆりです」
なんと、後輩は女性のようです。
一体、何のために、寅次郎博士を訪ねに来たのか?この話は、もう少し後にいたしましょう。
[つづく]
(※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。
物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。
そんな楽しい猫の星の世界観第3弾を、昨年も東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)
2017年の6月も、幻想の魚の秘密.第4弾を展示決定!既に準備は始まっています。お楽しみです。
猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)
※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)
(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)
0コメント