福ねこ屋.猫絵師ちさと

ご訪問ありがとうございます。猫絵作家の『ちさと』です。岐阜を中心に作品展やイベント参加しています。

2004年より、ギャラリーディマーシュにて初個展と同時に本格的に猫作家として活動を開始

地元数店のお店にポストカード等委託開始

毎年、数回の個展や、グループ展を地元ギャラリーにて参加や開催

だいたい毎年、名古屋クリエイターズマーケット出展

岐阜県多治見市の酒蔵「三千盛」蔵開きイベントにて、ライブペイント

岐阜県東白川村「森の美術展」出展(屋外、森林にて展示)

2011年、2012年 愛知県瀬戸

記事一覧(99)

星を繋ぐ猫達 《第9章⑤ 海底都市ナタトリア》

もう11月、あっという間に今年も終わろうとしています。6月の東京個展、9月の瀬戸招き猫まつり、アートマーケットにご来場くださいました方々、ありがとうございました。そしてポストカードや作品を、ご購入くださいました方々、ありがとうございました。さて、新しい章が始まり、意外な展開になって驚く作者ですが、それもそのはず…これは、小説の形をした、カンタスカラーナ星人、猫沢博士の指示のもと記録された、地球の姿を書きとどめている調査記録。作者は、ただの伝達係であることを、たまに忘れてしまうようです。画像は、猫沢さん達の使う、移動用小型船フラクラフトです。(この物語の、ポストカードや原画など、東京、高円寺にある、猫雑貨&猫ぎゃらりー 猫の額さんにて販売させて頂いています)では、物語の続きをお楽しみください。《第9章⑤ 海底都市ナタトリア》猫沢さん達は、宇宙船に、寅次郎博士を乗せ、バミューダ海域の海底地下にあると言う、ナタトリアの地を目指します。はじめて乗る、ニャンタープライズ号、実は、相当、大きな船。普段の猫沢さん達は、地球上に降りるとき、不思議な扉をくぐり、地球猫サイズに小型化しますが、宇宙船の中では、地球人と同じくらいのサイズに戻ります。寅次郎博士は、その扉を通過せずに、船内に入るよう案内されました。「なんと!君達は、こんなに大きかったのか…」同じくらいの身長になった猫達を見つめ、驚いた表情の寅次郎博士、「テラでは、本来のサイズのままでは、エネルギー消耗が激しいので、あえて、小型化して活動しています。この方が、小回りきいて動きやすいんです」猫沢さんは、ニコリと微笑むと、船内を案内しました。「この船は、カンタスカラーナの猫達の技術を集結して造られています」「ほう、素晴らしいな、久しぶりに、地球外の乗り物に乗ったよ。なんだか懐かしいなぁ…」寅次郎博士は、巨大なエンジンルームに案内され、珍しい形の機器類を、眺めていました。「あ、これは…?」そこには、グランティオスのマークが…「あ、それは、コネコピアの民のエンジニアが、取り付けてくれた部品ですね。猫達の持ち寄った技術が、分かるように、それぞれに、印が付けられています。これは、猫居グループと虎之助の印、つまり、虎之助発明のパーツです。見覚えありませんか?」「確かに!これは当時の私達が作った部品と同じだ…懐かしいな…」寅次郎博士は、カンタスカラーナ時代に、自身が作り上げた技術が、今の時代にも使われていることを知り、なんとも嬉しい気持ちになりました。猫達が使う、小型の乗り物[フラクラフト]の格納庫に案内された、寅次郎博士は、驚きます。「魚の形…これは、どうやって飛んでるんだい?」「これは、小型の浮遊石テフテフを組み込み、操縦席のコンタクトコードで、動かします。水陸両用で、時空間移動も出来るんですよ♪この機体は、様々な星の気圧に耐えられるよう作られています!」調査メンバー最年少でありながら、フラクラフトの開発者であり、猫谷エンジニアの助手の赤猫(あかね)君が、笑顔で答えました。「テフテフを…?こりゃたまげた。君が作ったのか、大したものだ!」寅次郎博士は、感心すると同時に心踊りました。地球での暮らしの中では、様々な制約や、狭い枠組みに押し込められた生活を、強いられ、危うく自分の任務を忘れてしまう位の、同調圧力的な空間に、70年近く身を置いていたため、すっかり地球人的な感覚に慣れていてしまったのですから…地球外の猫達との交流は、とても楽しいと、そして、ようやく任務を果たせると思うと、嬉しいのです。「まもなく、ナタトリアの領域に入ります」アクア操縦士から、連絡が入りますと、壁にスクリーンが現れ、外の様子が映し出されました。穏やかな海面が、広がります。ここが、魔のトライアングル?と、疑ってしまうような、美しい海、きらきらと太陽の光線に彩られる水面…渡された資料を見た作者は、面食らいました。もっと、おどろおどろしい暗い海を、想像していたのですから…「これから、海の中に潜ります」ニャンタープライズ号は、静かに水面に接触すると、虹色の光線に包まれながら、沈んでいきますと…?海底には、作者が、想像していた、暗く、物悲しい風景が広がりました。いつの時代かも分からない 帆船や客船、飛行機の残骸が、所々に点在しています。まるで、墓場のよう…そこに住む生物達は、ニャンタープライズ号に気づくと、大きな鯨でも見るように、船の回りを泳ぎ回ります。「まもなく、都市に入ります」突如現れた、竜宮城のような、真っ赤な門の上を通過すると、地上に戻ってきたのかと、錯覚するような、明るい空間が現れました。「なんと美しい…」寅次郎博士は、まばゆい光に包まれた、黄金色に輝く幾何学模様のような建築物に見とれていました。ここが、ナタトリアの民の都市…そこには、沢山の人々が、待っていたのです。到着を待っていた彼等は、正装らしき、変わった紋様の衣類を身に付けていました。寅次郎博士は、出発前に、身なりを調えスーツを着てきて良かったと、胸を撫で下ろしました。無事に到着し船から、降りてきた寅次郎博士と猫達を、ナタトリアの人達は、笑顔で迎えます。「ようこそ、ナタトリアへ!私は、この都市の代表の、ツジンシです」「私は、ミスマです」二人の代表者が、猫沢さんの肉球を、ふわりと握りました。「再び、お会いできて光栄です。今日は、あなた達にゆかりのある者達と一緒です」「コネコピアですか!!」「はい、それと、もう一人います」「もう一人…?」「はい」「初めまして、私は、コネコピアの子孫の、ミッシェルです。お会いできて光栄です」「あなたが、コネコピアの子孫ですか!お会いできて嬉しいです。地球へようこそ、そして…おかえりなさい」ミスマが、ミッシェルを優しく抱き締めました。思わず涙が溢れたミッシェルは、ミスマの優しい手に、ほおずりをしました。「お初にお目にかかります。私の名前は、風天寅次郎(かざま とらじろう)、かつて、グランティオス、プラナダで生きていた者です。現在は[橋渡しの民]として、地球に舞い戻り、暮らしています」ツジンシは、驚いた表情です。「…プラナダの民、ご無事でしたか…皆は、どうなりましたか?」「私達の民族は「あの時」全員、滅びてしまいました…私もそうです。魂だけになり、皆、バラバラになりました…」「そうでしたか…あなた方は、最後まで、民を護ろうとしてくださいました…私達は、無事に、この地に辿り着き、今に至ります」「…ご無事で良かったです」「…ありがとう…そして、申し訳なかった…」「謝らないで下さい…それが、私達の使命でしたから…」寅次郎博士は、意識せずにツラツラと出てくる自分の言葉に、驚きつつも、冷静を装います。そう、彼の記憶の中には、うすぼんやりとした、燃え盛るグランティオスと最後の自分の姿が、浮かぶ、靄が、かかったように断片的なイメージだけなのですから…そんな、寅次郎博士の異変に気づいた猫沢さんは、二人の間に入り、話を分断しました。「ツジンシ殿、ミスマ様、私達に見せたいものがあると言ってましたね?」猫沢さんは、そう言うと、寅次郎博士を、くるりと背を向かせ、後ろにいた、猫谷エンジニアが、手を引き、猫達の輪に連れ戻しました。「私は一体…?」ぼんやりする寅次郎博士を、猫達は、囁きました。「私達から離れないで下さいね」ツジンシは、いささか、博士の反応が気にかかりましたが、気を取り直し、「案内しましょう。着いてきてください」二人は、マントをひるがえし、歩き始めると、猫達は、後を追うように、寅次郎博士を守るように、歩き始めました。一体、どこに行くのでしょうか…?[つづく] (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)   

星を繋ぐ猫達 《第9章④ グランティオス》

昼間暑く夜寒い、不可思議な気候が続きますが、お元気でしょうか?新しい章が、始まり、書いてる本人も驚く展開になってまいりました。この先、どうなるのでしょうか?画像は、2017年個展の様子と、猫の星の歌姫ミッシェルです。(この物語の、原画やポストカードなど、東京 高円寺 猫雑貨&猫ぎゃらりー猫の額さんにて、好評販売中です)では、物語の、続きをお楽しみください。《第9章④ グランティオス》猫沢さん達は、バミューダ海域の調査結果を報告しに、寅次郎博士の元に向かいました。調査メンバー全員も、一緒です。「ナタトリア…?彼等は、まだ存在していたのか?」寅次郎博士は、目を真ん丸にして驚いていました。「はい、ご存じなんですか?地下都市で、生き延びています」猫沢さんは、彼等の画像を、見せました。姿形は、現代の人に、よく似ていますが、何かが違う人達です。「彼等は、とうの昔に消えたと聞かされたが…」「歴史上からは、すでに抹消された民族のようですね…」「あぁ、そう言えば、あそこには大昔、現在の人類の歴史が始まる、ずっと大昔、グランティオス大陸が存在していたんだ…」寅次郎博士は、何かを思い出したように、話し出しました。「グランティオス…?アトランティスではなく?」「いや…そっちは、まだ新しい方だよ。それ以前さ、今よりも高度な科学が発達した文明だった。だが、長くは続かなかった…末裔が生きていたとは…」「彼等は、何故、歴史から抹消されたのですか?」「…[見えない戦]に負けたのさ、そして彼等の存在は、奴等にとって、都合が悪かったのさ…」「見えない戦…?奴等…?」猫沢さん達は、新たな情報に戸惑います。「グランティオスの時代は、今の文明とは全く異なる。彼等の科学技術が、伝わってしまってはマズイと、大陸に忍び込んで彼等の技術を盗み出し、悪用し滅ぼしてしまったんだよ…」「ナタトリアの民は、自滅した。と言っていましたが…」「すっかり奴等に取り込まれたんだよ」「寅次郎博士…やけにお詳しいですね?」「私は、当時、この地に生きていたんだ…」「[橋渡しの民]としてですか?」「…いや、[橋渡しの民]になる以前の「私」だ。グランティオス、中央地区プラナダの民だった…確かに私は、そこにいた…」なんと、寅次郎博士は、古代の地球に存在していたと、言うのです。それを聞いた、ミッシェルが、寅次郎博士の前に躍り出ました。美しい黒髪を持つ美少女猫。彼女の祖先は、昔、地球に住んでいたのです。「寅次郎博士!あ、あの!私の先祖は、グランティオス、コネコピアの子孫です!」「なんと…」「私達の祖先は、宇宙船でテラを脱出し星を転々として、カンタスカラーナに行き着きました!」「君は、あの、小さき賢者コネコピアの子孫…」寅次郎博士は、再び、驚きの表情を見せました。カンタスカラーナに、グランティオスの、血を引く者が居た事に…「はい!私達は、あの時、宇宙へ逃げた者、地底へ逃げた者、地上で生き延びた者が居ると、伝えられてきました…」ミッシェルは、グランティオスに伝わる紋様が入った、石のペンダントを見せました。「だから、彼等は、私達の事をコネコピアと呼んでいたのか!!」猫沢さんは、合点がいきました。彼等は、猫沢さん達が、ナタトリアの領域に入ってきた時、警戒するどころか、両手をひろげ駆け寄り、歓迎されたのです。事情を知らない猫沢さん達は、チンプンカンプンでしたので、こう説明したのです。「私達は、カンタスカラーナと言う星から来たものです。私達の星には、テラから来た者もいます」と、すると「その中に、私達の同郷の民族は、居ないか?」と聞かれたものの、「一度、詳しく調べてみます」と言って、別れてきたばかりなのですから…ミッシェルは、彼等の仲間だったのです。彼女は、代々伝わる、グランティオス時代の歌を、歌い始めました。透き通る美しい不思議な歌声は、現代の歌の音域や、発声、周波数とは、全く違います。寅次郎博士は、あの頃の記憶が、うっすら甦ってきました。[橋渡しの民]以前の「自分」に、再会したのです。「まさか、あのバミューダ海域が、私の過去を思い出させる事になるとは…私は、一体、何者だったのであろうか…?」寅次郎博士は、遠くを見つめます。壁の向こうを通過し、肉眼で見えない、遠い遠い時空を見つめます…。「寅次郎博士、ミッシェル、ナタトリアの民に会いに行きますか?」二人は、力強くうなずきました。「ところで、寅次郎博士、グランティオス大陸を滅ぼした「奴等」と言うのは…一体、何者なのでしょうか?」猫沢さんは、質問を投げかけると…寅次郎博士は、困った表情で…「…思い出せないんだ…」[つづく] (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)   

星を繋ぐ猫達 《第9章③ ナタトリアからの伝言》

10月に入り、暑いのと寒いのが繰り返し、おまけに夏の猛暑で育たなかった庭の茗荷が、今頃になって、収穫できてしまうと言う…そして、そろそろ来年の個展の構想が浮かびはじめて来ました。さて、来年は、どんな作品達が出てくるのでしょう?本日の画像は、瀬戸市招き猫まつり「日本招き猫100人展」出展作品「百喜夜光>ひゃっきやこう<」上段の作品、神仏猫達の大行進です。いろんな国の神様達を猫で、表現しています。この作品は、10月13日(土)~28日(日)北鎌倉古民家ミュージアムにて巡回展でも展示されます。もし、お近くにお立ち寄りの際は、足をお運びくださいましたら幸いです。会場となるミュージアムは、とっても素敵な所ですよ~。では、続きをお楽しみください。《第9章③ ナタトリアからの伝言》猫沢さん達が、出会った、ナタトリアの民、彼等は、バミューダ海域の海底に住む民族であり、地球人達とは全く異なる環境に住む、価値観を持つ生命体。彼等は、大昔に、かつて、地上で栄えた、ある文明の末裔の一部の民族…高度な文明と科学を持ちながら、自らの力で、自らを滅ぼしてしまいました。生き残った彼等は、海底地下に都市を創り、地上の民を見守りながら、生きているのです。バミューダ海域付近で、起きた現象は、地球上に起こった磁場の変化の影響で、大きく時空が大きく歪んでいるのです。今まで、平穏だった海域が、異常に荒れ狂い、墜落事故や転覆事故、行方知れずの機体や船が増えた事、空路や海路がネジ曲がり…まるでバグったコンピューター画面のように映る衛星写真は、ある情報機関が記録しているにも関わらず、人類には、一切公開されず。小さな事故のニュースとして、取り上げられては、いつの間にか、煙のように消えている、と、言う現象が起きているのです。作者は、猫沢さんからの地球調査の記録を、受け取るのですが、驚くことも少なくありません。地球とは、どんな星であるかと説明されている、教科書で習った事とかけ離れているのですから…そんな私達を、ナタトリアの人達は、どう思っているのか…猫沢さんは、地上の地球人達に託した伝言を、持ち帰ってきました。そこには…あるメッセージが…「地球人達よ 耳を澄ませ 星と大地の声を聞け 原初の火を焚け 瞳の奥に眠る 凍てついた 炎を解き放て 心を研ぎ澄ませ 切り離された 己を救い出せ 血潮に刻まれし 太古の記憶を思い出せ」と言う、まるで、ファンタジー映画にでも出てくるような言葉達テラのコア…地球の意識体からのメッセージです。猫沢さんいわく、身の回りに溢れる様々な情報は、カルカナルからなのか、テラからなのか、見抜く力を身に付けよ。と言うのです。どうしたら良いのか?と質問すると、ストーンブロックが含まれる物質を、取り込まない事が、手っ取り早いと、答えてくれました。ですが、正直、完全に防ぐのは無理です。心折れます。と、返すと、ならば、ストーンブロックが、体内に入っても、すぐに外に出せる位の体を作りなさい。と…そう簡単に言うのですが、調べれば調べるほど、防ぎきれないように思えて、弱気になるレベルです。うなだれる作者に、猫庭博士が、ヒントをくれました。相変わらず天使のように可愛らしい猫庭博士、猫沢さんが、小さい頃に、猫庭博士の事を女の子だと勘違いしていたのも納得します。彼は、調査隊メンバーの中で、一際目立つ存在。過去の、カンタスカラーナの悲劇を、深く知る猫の一人なのですから…[つづく] (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)   

星を繋ぐ猫達 《第9章② 情報伝達員サンプル1号観察記録》

すっかり秋ですね。ちょうど3年前の今頃、私は、つくばのカフェGazioさんで、個展をさせていただいていました。とても貴重な体験と勉強をさせていただいたな。と、当時の事を、昨日のように思い出します。今は、お店は閉店し、ありませんが、また、つくばへ遊びにいきたいです。お声をかけてくださった、店長のyou1さんに、感謝いたします。では、続きを、お楽しみください。画像1は、2018年 にっぽん招き猫100人展出展作品「百喜夜光>ひゃっきやこう<」手ぬぐいサイズの額縁、各1枚の中に50匹ずつ合計100匹の猫達、上段は神仏猫達、下段は、カンタスカラーナの猫達が、描かれています。2枚目は、招き猫まつりのアートマーケットの様子です。3枚目は、ぐるっと3年さかのぼって2015年のGazio個展の様子です。《第9章② 情報伝達員サンプル1号観察記録》これは、猫沢さん目線からの作者の観察日誌からの抜粋です。「2015年の冬の日誌食事内容見直しと共に、ナノマシン「カルカン」による、ストーンブロック除去を開始し、しばらく経ったサンプル1号の体内は、効果が現れたのか、遠隔映像受信能力が向上、カンタスカラーナの状況を、かなり鮮明に、把握出来るようになってきた。この頃の、1号の食事内容は、沢山の緑黄色野菜をコンソメで味付けした、シンプルな野菜スープ、塩分も控えめ、出勤時は、おにぎりと、インスタント味噌汁である。…動物性タンパク質は、何かを意識しているのか、極めて少ない…以前の、レトルト食品や、菓子パン、清涼飲料水中心の食事と比べれば、ましになったと言える。この食事で、かなり、改善され、体が軽くなり、少々のハードワークもこなせるようになった。と、喜んでいたものの、顔色は蒼白く、勤務先では「疲れてる?大丈夫?」と、心配されているようだ。体重は、さほど変化はないが、顔のラインが、一回り小さくなった。行く先々で「痩せたね」と、言われるようになり上機嫌である。だが、ストーンブロック除去をする一方、蓄積スピードが上がり始めている事が、気がかりであった。1号に限った事ではない、テラビト全体に、影響を及ぼしているのだ。ここ数年のデータを見ると、テラビト達、特にヒノモトの民族のストーンブロック蓄積量が、増えているのである。寅次郎博士が、言うには、ストーンブロックが、一定の量が蓄積されると、あらかじめセットされていた、ミトコンドリア破壊プログラムが作動し、次々と、テラビト達が、様々な形で、壊れていくのだ…。この現象は、更に加速して、近い未来に、あらかさまに具現化されるだろう…。過去のカンタスカラーナの悲劇が、再び、テラで繰り返される…。これは、テラビトに課せられた、巧妙かつ難題な「カルカナルからの挑戦状」なのである。と、寅次郎博士は、説明してくれた。博士と話をしていて、私の中に、ふと疑問が湧いた「カルカナルからの挑戦状」と言う言葉。 そして、現在のカンタスカラーナでは「カルカナルからの課題」カルカナルとは、一体何なのであろう?何者だろうか?と…話が、それてしまった。1号は、一部、回復した機能を手にいれた一方、先客の丸猫型生命体との、コンタクトコードが、カルカナルによって、切断された状態になってしまった。(2015年10月の、つくばでの展示の後、気が抜けた時、隙を突かれたようだ)この先、影響が出てしまう事は、明白である。丸型猫達が、不在となった分、ガードが弱くなったのだ。細心の注意が必要である。既に、私の頭の中に浮かぶ、少し先のビジョンには、1号が、どこかの地面に叩きつけられる姿が、映っているが、この現象を、最小に抑える策を考えなくてはいけない…1号は、現在の食事内容で、改善できると思っているようだが、いまだ続く、謎の痛みに、のたうち回っている。これは、なんらかの刺激物が、内臓を荒らしているのではないかと思われる。この物質が、なにか解明できれば、解決策は見つかるのではないか。1号には、自力で見つけて貰いたい。」今回の、猫沢さんの、サンプル1号観察記録転載は、ここまでです。この頃、内臓が、刺激物の影響を受けている。と言うのが、初耳の作者は、心当たりはないかと模索し始めました。確かに、ある程度、効果は出ていたのですが、実のところ、まだ、不快な、慢性疲労と、頭痛、逆流性食道炎、気管支の引っ掛かり感、刺すような、激しい背中の痛み等が、続いているのです。当時の、まだ、ぼんやりと靄のかかった頭の中では、思考がまとまらず、追求の力が奪われる作者に、猫沢さん達は、わずかなヒントを投げ掛け、静かに見守っていました。[つづく] (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)     

星を繋ぐ猫達 《第9章 ナタトリア》

今年は、目まぐるしく時が過ぎていきます。先月末に、瀬戸市で行われた、招き猫まつりのメインイベント「にっぽん招き猫100人展」出展させていただきました。四年ぶりの出展、楽しかったです。作品の解説は、のちほどの記事で…画像は、出展作品の一部分。描かれているのは、猫沢さんと愉快な仲間達です。2枚目は、招き猫まつりのメイン展示物。巨大涅槃猫のオブジェです。たいへん、お待たせいたしました。新しい章の始まりです~!《第9章① ナタトリア 》バミューダ海域の調査を終えた、猫沢さん達は、宇宙船の中のリビングで、ゴロゴロと、くつろいでいました。別の調査をしていた、猫庭博士は、いつになく顔色が優れません…。猫沢さんは、そんな猫庭博士を、気にかけます。「猫庭博士、大丈夫ですか?」「…はい…」「どうしたんですか?」「テラビト達の、ミトコンドリアが、急速に狂い始めています…」猫庭博士の瞳に涙が溢れ、プルプルと震えています。「急速に…?」「はい、ストーンブロックの蓄積スピードが、以前より増してます。テラビト達の、ミトコンドリアのデータ破壊が、加速しています」「加速してる?」「私達が放ったカルカンは、ストーンブロックの蓄積の力に押されて、破壊されています…」猫庭博士は、真っ赤な粉のような物が詰まった箱を見せました。回収されたナノマシン達の残骸です…「なんて事だ…」「猫居博士に、カルカンよりも、強力なナノマシンを依頼しました。テラでのカルカナルは…私達の星の頃よりも、数倍の勢力を持っています…」猫庭博士は、肉球で顔をおおいました。 そんな猫達の心配をよそに、地球人である作者達は、何も変わらない普通の日常を過ごしていました。そう、何も変わらないように平和そのものに見えている、この世界…明るい未来を夢見て…地球人等は、目隠しをされたまま、自らの力で、力を封じ破壊する。カルカナル達は、そこから生まれたエネルギーを、嬉々として、吸収し、力を増幅している事を…誰も知らない…知らない…「猫沢博士、現代のテラビト達が、いにしえの力を封じられている事も、優れた能力を持っていた記憶も、何もかも奪われ、幼い心のまま、生きています。このままでは…」「猫庭博士、寅次郎博士が言っていたね。テラビト達が、どのような道を選んでも見守れと…私達に出来るのは、小さな風穴をあける事だと…」「しかし、残酷です…私は、あの悪夢を、もう見たくはありません」 「私もです…調査中に出会った、ナタトリアの民から「テラ自身も、テラビト達に、メッセージを送り続けている。共に生きる仲間として…しかし、テラの意識が彼等に届かぬよう、カルカナル達は様々な手段を使ってくる。それを見抜くのはテラビト自身…救いは、テラのメッセージを受けた者達の存在。微力だが、確かに動いている。彼等が、波紋のように、テラのメッセージを伝える、やがて、どこかで変化が起こるだろう」と、言っていました。時が満ちるのを、待ちましょう」「あの彼等が、そう言っていたのですか!?」猫庭博士の表情が、ぱぁっと明るくなりました。「ナタトリアの民」とは…?一方、猫の星では…?イクサフィーゴ2代目シヴァの体に現れた、カルカナルの目は、猫達を、じっと睨み付けていました。そこには、目玉の成長を阻止する、猫伊博士達の姿が…そして、突如、街に設置された、古いブラウン管テレビにも似たモニターに映る、ロシアンブルーの可愛らしい少年猫の姿…美しい歌声と、愛くるしい姿に、虜になる猫達が続出。と言う、もっぱらの噂が、地球調査員達の耳に入っていました。彼の名は「ロドニア」猫沢さんは、兄猫から、送られてきた、彼の映像を眺めつつ、珈琲に似た、苦めの飲み物「クロ・チャン」を、飲んでいました。「猫沢博士!この子、ご存じなんですか?今、大人気なんですってね!かわいいですよね!」アクア操縦士が、無邪気に、声をかけます。「…そう、見えるかい?」「え?」「いや…確かにかわいいね…歌も、とても上手だ…」猫沢さんは、無表情で、クロ・チャンを飲み干すと、リビングを後にし、アクア操縦士は、不思議に思いましたが、気のせいかしらと、ロドニアの曲が入ったチップをイヤホンに差し込み、業務に戻っていきました。この様子を、作者は「ナタトリアの民」と「ロドニア」と言う存在の明細を知らないまま、飛び込んできた情報を、ひたすら、ここに記録として打ち込むのでした。[つづく] (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)     

星を繋ぐ猫達《第8章27 アディオス 》

先週の猛暑は、どこへやら?いきなり涼しい気候に…?扇風機だけで過ごせるのが、嘘のようですね。画像は、1枚目は、2018年の個展にて発表しました。猫曼荼羅「雲外蒼天」2枚目は2016年個展作品「美しきメッセンジャー2」(こちらの原画は、高円寺、猫の額さんで実物をご覧いただけます)※原画作品、ポストカード、招き猫作品は、猫の額さんで、販売しております。では、続きをお楽しみください。《第8章27 アディオス》明朝、いよいよ、カミシロ族達が、地球を離れる日が、やって来ました。村人総出で、見送ります。村長は、祭りの後、村人達に、調査隊の調べにより、鬼が宇宙人であった事と、誤って封じ込めてしまった事を伝えたのです。村人によっては「宇宙人だなんて、おっかない、鬼伝説の方がよほどマシ」「架空の物語として夢を持たせてほしかった。残念だ」等と、存在する現実と、よくわからない恐怖心からか、認めたくないと、心無い言葉を放ち、断った者もいました。はたまた、事実を知り、彼等が、300年ぶりに還る事が出来ると知り、同情する者、是非とも見送りたいと言う者、好奇心だらけの者、村人の大半が、彼等を見送りに宇宙船のある基地へ集結します。 マゼラン遠隔修理班により、整備された宇宙船は、地下格納庫から出され、巨石群の上に一定の高さを保ち浮き、朝日を浴び、シルバーに輝く百メートル近い楕円形の船に、村人達は、見入っていました。約100名のマゼラン星人達は、神楽屋から出てくると、猫達の小さな輸送船3機に乗り込み、宇宙船に向かいます。寅次郎博士達は、車で駆け付け、その後を、松方さん一家の車が…いよいよ、別れの儀がはじまろうとしています。初めて、マゼラン星人達を見る村人達、手足が長い以外は、非常に地球人と、よく似ていて、親しみを感じていました。猫達から贈られた、シルバーの、クリエネルのマントを纏った姿は、とても、かっこよく見えたのです。松方さんが、何やら大きな桐の箱を、家族総出で、台車に乗せ、センジュ族長の前に持っていくと「あ、あの、これ、お返しします!」「これは?」「先祖が、あなた方の村から持ってきてしまったモノです…」「しかし…これは、あなた方にとっても、大切な物では…?」「良いのです…私達の村は、もう、これに頼らなくても大丈夫なんです。で、ですから、星で使ってください!」「…ありがとう…良い船が造れます」「それと、これ…」センジュ族長の目尻が、ふにゃりと緩みました。「おぉ、これは…」300年続く老舗の、栗羊羮に、目を輝かせます。「宇宙船の中で皆さんで食べてください…」「…ありがとう」そして、後ろには、千寿一家が…「さぁ、大きい大きいおじいさんに、御挨拶しようね」生まれたばかりの、とても小さな赤ちゃんを、抱き抱え、センジュ族長の腕に抱かせます。「おぉ…なんと可愛い…」赤ちゃんは、まだ視力の定まらない視線を、族長に合わせ見つめ微笑んでいます。「そうか、そうか、会えて嬉しいか、私も嬉しいよ。また、地球に来るからね」族長は、赤ちゃんに優しく話しかけます。村人達が、一瞬ざわつきましたが、千寿氏は、構わず、「この子は、祭りの後に生まれた、私の孫です。あなたの面影もあります。そして、こっちは、私の息子。私達は、マゼラン系の地球人として、この星で生きていきます」千寿氏の息子は、すらっと手足が長く、モデルのよう、そう、あの時、祭りの後の宴会場にいた「もしかしたら、鬼は宇宙人かもしれない」と、言っていた青年です。「そうか、一緒に帰れないのは残念だが、仕方ないな…」「地球人のDNAを持っていますから…ですが、私達は、地球人として生まれた事を後悔していません。ようやく、約束を果たせました」「マナタカ、ヨシツギ、ミライ…ありがとう…」お互いの肩を抱き合うと、今生の別れの惜しみました。また会おう。と、約束しても、実現するのは更に先…「間もなく、特別直通ワームホールが開通します。出発準備願います」寅次郎博士と猫沢さんが、ライトを片手にもち、宇宙船を誘導、カミシロ族達は、宇宙船の扉が開くとマントをたなびかせて、入っていきます。 出発準備が整い、いよいよ、ワームホールが開きます。300メートル近い上空の、 何もない空間が、大きな渦を巻き、渦の中心部が口を開けるように拡がると、そこには、まばゆい虹色の光の空間が現れ、村人達は、巨大な美しい光のトンネルに、言葉を失い見つめています。 宇宙船は、ゆっくり浮上しワームホールの中に吸い込まれたかと思うと、静かに閉じ、何事もなかったように、青空は広がっていました。寅次郎博士達と、猫沢さん達は敬礼をしながら、暫く、じっと空を見上げていました。千寿一家も… 「風天(かざま)さん、猫くん…何から何まで、ありがとう…無事に、彼等は、還る事が出来ました…」千寿氏は、目に沢山の涙をため、寅次郎博士の手を握りしめます。「良かったです。私達も、ようやく、任務(約束)を果たせました」側にいた村長が、「寅次郎さん、ありがとう。天国の親父も喜びます」「私達の任務は、まだ終わっちゃいません。この瞬間から、神城村は、新しい歴史を刻み始めたんです。これから先、皆の協力が必要です。今後とも、よろしくお願いします」寅次郎博士は、村長の目を見つめ、しっかと手を握りしめると、村長は、力強くうなずきました。 それを見ていた、猫庭博士は、昔、よく聞かされた話の中で、祖父、十三郎が、虎之助博士に、星の未来を託された日のエピソードと重なり、まるで、あの頃の、祖父が目の前にいるようだと、思わずにはいられませんでした。[猫伊虎之助]かつて、猫の星カンタスカラーナを、カルカナルの魔の手から、守った猫であり[橋渡しの民]そして、現在、彼は、地球人[風天寅次郎]として、生きているのです。彼の中の、長きに渡るタイムラグの穴が、パズルのように、埋まっていきます。寅次郎博士は、約20年前の、あの時、心身共に崩れかけながら、この村に導かれるように、やって来た日の事を思い出していました。導いてくれた猫の星の民、美しきメッセンジャー、女性科学者、ジャッコ博士。過去の自分が託した、メッセージを託して現れた彼女の想い。その想いは、ようやく実を結び、(過去)虎之助から(現在)寅次郎へ、時を超え、時空を超え繋がり、本来の力が、発揮されるのです。寅次郎博士の、周りの周波数の変化を、静かに見つめる猫沢さんは、謎多き[橋渡しの民]の素顔を、垣間見た気がしました。 (猫沢博士、バミューダ海域に変化が現れました)上空で、待機するニャンタープライズ号の、アクア操縦士から、テレパシーが届きました。(了解、すぐ船に戻る) 「寅次郎博士、私達は、これにて、おいとまします。バミューダ海域に行ってきます」「…あぁ、君達もありがとう!」「寅次郎博士…ちょっとお疲れのようですね。これをどうぞ」猫沢さんは、小さな銀の粒を、数粒、渡しました。彼のホログラムボディー(肉体)は、70年余りの時を重ねているのですから、無理はありません。維持していくには、大きなエネルギーが必要なのです。「私達の星の疲労回復の実です」「はは、懐かしい!ありがとう」寅次郎博士は、早速、口の中に入れました。「カンタスカラーナの頃を思い出す…この実には、随分、世話になったよ」「では、また、のちほど、報告します!」猫沢さん達は、上空に待機する船に乗り込みました。「寅ちゃん、あの猫達は、一体…?」まだ、完全に状況を、把握していない、村長の息子、火水斗が、疑問を投げ掛けました。「そうだったね、君には、本当の事を話さなくてはね…うち来るかい?」「おお!」回復の実で、すっかり顔色が良くなった寅次郎博士は、火水斗と共に、屋敷へと向かうのでした。2015年の冬の入口…新生神城村の歴史は、今、始まったばかりです。[第8章 おわり]長きに渡りました。第8章、お付き合い頂きまして誠にありがとうございました。次回から第9章が、始まります。 (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)   

星を繋ぐ猫達 《第8章26 宴②》

暑いですね。ようやく体調を調整出来るようになりましたが、外の暑さに溶けてしまいそうです皆様も気を付けて、お過ごしください。画像は、何度となくアップしている作品。2016年6月個展作品。「橋渡しの民、風天寅次郎」「猫沢博士」です。(作品のポストカードや原画、オリジナル招き猫作品は、高円寺 猫の額さんにて購入可能です)では、続きをお楽しみ下さい。《第8章26 宴②》寅次郎博士が、カミオンのメッセージを伝えます。涙するカミシロ族、しかし、千寿氏、橋渡しの民以外の、村人達には何を言っているか解らずキョトンとしています。それも、そのはず、このメッセージは、宇宙言語…センジュ族長達は、コクリと頷き、満面の笑みを見せました。次に村長が、鬼伝説を撤回した事や、神社のしめ飾りを外した事を伝えたのです。 あの、しめ飾り、実は、ただのしめ飾りではなく、彼等の神通力を封じ込める為の道具のひとつでもあったからです。ようやく、二重三重にされた封印を、全て解き放ったのです。「さぁ、乾杯しましょう!」村長の合図と共に、宴は始まります。カミシロ族、地球での最後の夜は、最高のものになり、神城村の新たな門出の日となりました。火水斗は、近くにいたカミシロの民に、質問を投げ掛けていました。あの村外れにある巨石達を、どうやって動かしたのか?と…「あぁ、あれかね、声だよ」「声!?」火水斗は、目を点にしていました。それを聞いた、寅次郎博士が、フフっと笑うと「火水斗くん、ちょっと実験してみようか?猫君たち、協力してくれるかい」寅次郎博士は、火水斗を、猫沢さん達の輪に入れ肉球を繋がせ、床の間に飾ってあった水晶玉を円陣の真ん中に置くと…「火水斗くん、猫達と一緒に「にゃ~~~」と、言ってみてくれ」十四人の猫達は、一斉にハモりはじめると、火水斗も慌てて声を出します。すると、バラバラだった「にゃぁ~~~」は、やがてひとつの「にゃぁ~~~~~」になり母音の「あ~~~~」だけが残り、更に「阿~~~~~~」になると、何層もの重なる空気が波紋のように拡がり、真ん中にあった水晶が、ゆっくりと浮き上がりました。どんどん上昇し天井に近付いた頃…「はい、止めて!」水晶は、ゆっくりと、畳に降りていきます。「す、すげー…」「声や言葉は、ただのコミュニケーションの道具じゃない、エネルギーそのもの。そのような事、皆、薄々気づいているはず…」目の前に現れた現象に驚く、村人達、軽いデモンストレーションを見せた後、寅次郎博士は、さも、当たり前のように説明します。「こんな事、この世界の《常識》では、ありえないでしょう?」火水斗達は、強く、うなづきます。「私達は《常識》と言う《概念》の世界で構築された空間を《全て》だと信じ、外側の世界を知らない。いや、知らされていない…」「知らされていない…?」「このような事は、別に知らなくても支障なく、地球で生きていく上で、問題なく見える」「…知らなくても、問題ない…?」「全くね。ところが、私達にとっては、大問題なのです」寅次郎博士は、広間中央へ、猫達と共に横並びに進み、センジュ族長の隣に立ち、振り向き、地球人である村人達を見つめます。「現在、地球人達の意識は、真空パック状態のようになっていて、私達地球外生命体及び、宇宙の意思は、拒否されている。そろそろ気づいて欲しい…」 寅次郎博士は、淡々と話します。しかし、言っている意味が、作者にはイマイチ、ピンと来ない…記録係として申し訳なく思いつつ、言葉を追いかけ綴るばかり…「な、何に気づけばいいんだ?寅次郎さん…あんた、一体、なにもんだ…?」松方さんは、いぶかしげに問いかけます。「…銀河救助隊のようなもの…と、でも言っておきます」「銀河…!?あんた人間じゃないのか?」「いえ、人間です」松方さんは、チンプンカンプンです。「無理に理解しようとしなくても良いんですよ。頭が混乱するばかりですから…」 急遽、猫達は、松方さんの脳が、オーバーヒートを起こさぬよう、冷却するため、ごろごろと喉を鳴らし肉球を彼の手に添えます。彼は、短期間のうちに、起きた出来事を、処理しきれないまま、パニックを起こしているのですから…落ち着きを取り戻した、松方さんは、問いかけます。「き、気づいたら、どうなるんだ…!?」「今以上に、この星を尊いものと感じるでしょう。大丈夫ですよ」寅次郎博士は、真剣な眼差しで答えます。出来る限り刺激を与えず、優しく噛み砕いて言葉を組み立てますが、何故だか難しく聞こえ通じない…。尊い?とは…?「尊い…?さっぱり意味が解らん…あんたの言ってる事が解らん…」松方さんは、隣に座る村長に、涙ぐんで、訴えます。「そ、村長…私は、一体、どうすれば良いのですか…」 「どうするもこうするも、いつもと変わらぬ生活をしてください」村長は、穏やかで全く動じていません。「し、しかし…今まで、否定していた物事が、全てひっくり返された私の身にもなってください…見る世界が変わってしまったんですよ…こんな、かわいい宇宙人が居たなんて…」松方さんは、猫沢さん達を見つめます。「彼等は、シリウスから、やって来たんですよ。宇宙は広いんです。この宇宙に、地球人だけだなんて寂しいじゃないですか?仲良くしてやってください。ところで、松方さん、神城UFO伝説の資料作りに、協力してくれませんか?」「え!?」「無理は言いません。気が向いたら私に言ってください。ささ、飲みましょう!ビールどうぞ」宴は、夜遅くまで続きました。明日は、いよいよ、彼等を、マゼラン星に送り出します。外では、カンタスカラーナ秘密捜査部隊の猫達が、マゼラン星直通ワームホールの出現を待っていました。同時に、カルカナル達に、目をつけられぬよう見張っています。[つづく] (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)    

星を繋ぐ猫達 《第8章25 宴 》

暑い日が続きますね。つい先日、岐阜は40度を越え、現在も通常気温が30度を軽く越える毎日です。画像は、昨年の熊本のイベントで出展した。招き猫作品です。40センチの大きな招き猫作品は、高円寺、猫の額さんにて御覧いただけます。(他、ポストカードやミニ招き猫作品も、絶賛委託販売中ですよ)では、物語の続きをお楽しみください。《第8章25 宴》いよいよ、宴が始まろうとしています。神楽屋の2階広間は、賑やか、送別会場に、村長達が、挨拶にと駆けつけています。村長の隣には、松方さんの姿が…「松方さん、大丈夫だよ。こわがりなさんな」隣の席で、小さくなる松方さんは、心なしか震えています。村長が、立ち上がろうとした横を駆け抜け、突然、松方さんが、広間の中央に躍り出たかと思うと、土下座をしたのです。「す、すまなんだ!本当に申し訳なかったぁっっ!!」いかつい顔を真っ赤にし、ポロポロと涙が伝います。会場は、騒然となりました。センジュ族長が、長い手足を器用にたたみ、スッと平行移動して、松方さんの前にチョコンと座りました。「松方さん、顔をおあげなさい」優しい声をかけます。「わ、私の先祖達が、あんた方を陥れてしまった…あんた方は、悪くなかった…あの時、先祖が、頻繁にここを訪れなければ…ひどい目にあわせる事は、なかった…本当にすまなんだ…」松方さんは、顔を下げたまま…「あなたの先祖が、住んで居たのは、戦に負けた兵士達の隠れ里でしたね…命からがら戦場から逃げ、飢餓状態であった事、戦で沢山の人々を殺めてきたのを知っていましたよ。辛かったろうに…」「な、なぜ…ご存じなんですか?」「我々は、千里眼と言う力で、あなた方の素性は視えていたんです。ですから、あの山を、地球人であるあなた方に、返そうと、星へ還る矢先の出来事でした…」「え?」「あなた方に、生き延びて頂きたかったのです」族長は、やさしい声は、静かに響きます。村長は、すっと目を閉じて、うなずきました。「松方さん、あなたは、初代の方に、よう似ておられる。会えて良かった。いつも、私の好物をありがとう…」松方さんは、言い伝えを、しっかり、守っていたのです。鬼を封じると同時に鎮める為に、毎年、祭りの時期になると、栗羊羮とお酒を、こっそり、蔵の前に、お供えしていました。本当の理由なんて知りません。「わ、私は、ただ、あなた方が恐ろしくて…その、言い伝え通りにしてきただけです…それに…それに…」 族長は、言葉の先を止め、微笑むと、松方さんの手を握りました。そして、再び平行移動し、村長達を前にして、深くお辞儀をしました。村長の横には、後から入ってきた、千寿氏、橋渡しメンバー、調査隊、神楽屋スタッフ一同と、猫達が、ずらりと座っています。 寅次郎博士と猫谷エンジニアが、1歩前に出ると、「センジュ族長…いえ、センジュ船長。帰還への道程、大変お待たせしました。任務お疲れ様です」二人は、敬礼します。「至れり尽くせりの、もてなし感謝いたします」センジュ族長を始め、カミシロ族達全員、深く深くお辞儀をしました。「明日の明朝に、マゼラン直通ワームホールが開通します。それまで、ゆっくりお過ごしください。これは、クリエネルの繊維で作ったマントです。ワームホール移動中に急激に環境が変わりますので、着用してください」猫谷エンジニアが、猫の星から急遽、取り寄せたマントは、猫達が着ているシールドスーツの生地と同じ、あらゆる環境変化に耐える事が、出来ます。「ほう、これは見事な繊維、かたじけのうございます」不思議な素材で出来た、キラキラと輝くマントに、みな、大喜びです。一着一着、猫達によって、手渡されていきます。次に、寅次郎博士が、ポケットから未知太郎(カミオン)からの伝言メモを、取り出しました。[つづく] (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)    

星を繋ぐ猫達 《第8章24 異星文明交流》

先日、私の住む地域周辺が、最高気温を記録しました。暑い日が続きますね。画像は、過去作品、猫の額さんにて、チャリティー販売用に製作したものです。(高円寺、猫の額さんでは、ポストカード、原画、インド女神招き猫等を、委託販売していただいています。猫好きさんには、たまらない猫雑貨&猫ギャラリーです)では、お楽しみください。《第8章24 異星文明交流》三日後の昼下がり、カミシロ族一行は、帰還前の地球観光中、猫達の宇宙船ニャンタープライズ号に乗り込み、広いデッキから、地球を眺めていました。もちろん、カンタスカラーナのメンバー達も一緒、超小型自動翻訳機をインカムに差し込み、会話を楽しみます。異星文明交流です。「なんと、美しい星だろう…」センジュ族長達が、青く輝く地球を、しみじみと眺めていました。楽しげに過ごすカミシロ族を見つめる、二人…「猫沢、良かったな」猫谷エンジニアは、猫沢さんに話しかけます。「彼等は、長い間、テラの地下に閉じ込められ、この日を待っていたんだ。本当に良かった」猫沢さんは、嬉しくて仕方ありません。任務先の地球上で、遭遇した異星人達と、すれ違うように出会います。つい先日送り出した音を操る宇宙生命体、通称「仏の六さん」も、仲間達と共に盛大に送り出したばかり、彼は、今頃、どうしているだろうか?すでに、記憶は解体されてしまったのか…?と、そんな事を、考えながら、寅次郎博士がくれた。カリカリおやつを、摘まんでいました。2番目の最年少の調査メンバー 、ミッシェルが、美しい歌声を披露しています。先祖から伝わる、星達の歌の中には、 マゼラン星雲をテーマにした歌もあり、カミシロ族達は、大喜び、その歌は、まさに、彼等の故郷の歌だったのです。透き通るような、清らかな歌声に、癒されています。その頃、神楽屋の製麺部屋では、昼の営業を終えたあと、寅次郎博士と火水斗は、ひたすら蕎麦を打っていました。兄弟子 と弟弟子が、仲良く蕎麦を打つ光景は珍しい。と、従業員達の間では、もっぱらの噂。とても楽しそう。「寅ちゃん、じぃさんは、この村に、鬼達を助けに来てたんだな…」「そうさ、約束を果たしにね。鬼と言う誤解を解き、彼等を故郷に還す事が、本来の師匠の仕事だった。ようやく、ひとつ完了するよ。協力してくれてありがとう」 寅次郎博士は、お礼を言いました。彼等の協力なしでは、出来なかった数々の任務が、無事に終わろうとしています。「俺さ、宇宙人とか、UFOとか、妖怪とか、あんま興味ねーんだけどさ、あの御輿や宇宙船見たら、あぁ普通に居たんだな。俺達が、気づかなかっただけだと思ったんだ…」火水斗は、宇宙人は、架空の生物ではない事と、改めて感じていました。「そうさ、現代の人々は、宇宙人に対して、ネガティブなイメージを植え付けられ、幻を見せられているんだよ…」「寅ちゃん、もしさ、たとえばさ!「宇宙人は普通に存在する」と、思う人々が増えたらどうなる?」「うーん、何かしら変わるだろうね。ただ、今は、宇宙人に対して、侵略や恐怖や不安とセットで「宇宙人は存在する訳がない。あり得ない。空想に過ぎない。仮に居ても微生物程度」と言う概念が、普通になってるだろ」「あぁ…NASAが発表してるのは、無人の惑星の生命の痕跡やら、微生物の存在ばかりだしな…」「それらの概念の層(周波数)が、一種のフィルターになった地上では、安易にUFOや宇宙人達は、見えないのさ。時々、映像や肉眼なんかで見えるUFOが現れて、大騒ぎになるだろ?あれは、わざと周波数を合わせて人間達に、デモンストレーションとして、見えるように出現してるだけさ。小出しに現れては、人間達の概念を壊しているんだよ」「へ~なんか、よくわかんね~けど、すげーな!」「ま、解らなくても構わないよ」寅次郎博士は、にこやかに、カミシロ族の為の蕎麦を、丁寧に箱に入れていました。厨房では、料理の盛り付けが進みます。従業員達には、蔵に眠っていた、宇宙の客人達が来ると伝えてあります。この店に集まってくる従業員達は、不思議と、そのような客人達を、抵抗なく迎える事が出来るのは、彼等自身も、異常に勘が強かったり、地球外生命体と対面したり[常識]と言われる概念の枠から、少しばかり外れた所にいる為です。[類は友を呼ぶ]と言う言葉は、あながち、嘘ではありません。個々が発する周波数は、共鳴し合うのですから…[つづく] (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)     

星を繋ぐ猫達 《第8章23 カミシロ族帰還計画》

日々、気温が上がります。先週、熱中症になってしまい、激しい頭痛と微熱と発汗に襲われましたが、完治しました。油断できませんね。みなさんも、命優先で過ごしてください。画像の作品は「猫沢兄弟の大冒険」寅之助博士の形の気球に乗って出発です。猫沢博士には、お兄さんがいます。子猫時代の思い出の場面です。(ポストカードは作っていません)クラゲは、4月に沖縄旅行に行き 美ら海水族館で撮影したものです。では、続きをお楽しみください。《第8章23 カミシロ族帰還計画》千寿氏宅に集まった、寅次郎博士達は、帰還計画を立てています。村人達には、カミシロ族の帰還を公言せずに、静かに、送り出す事に…異星人に対しての、偏見や先入観からの摩擦を避けたかったのです。 同じ頃、地下シェルターでは、猫谷エンジニア達が、現在の外の様子と、帰還に伴う誘導の手引きを説明しています。生き残ったカミシロ族達の人数100名(300年前に来た時の十分の一。彼等の平均寿命は約500年)千寿族長が、「あ、あの…神楽(カミオン)さんの蕎麦を食べてみたいんじゃが…昔、一度だけ食べたことがある。今も食べれるのかね?」「勿論です」族長の表情が、パッと明るくなりました。「そうだ!みなさんもどうでしょう?地球から離れる前に、美味しいものを食べましょうよ!」猫谷エンジニアが、提案します。皆の表情が、輝きます。神楽屋の大広間に、カミシロ族のみなを招いて、宴をしよう。と、幸い、神楽屋の従業員達は、あまり偏見等、ありません。それを、テレパシーで受け取った寅次郎博士は、「いいでしょう。火水斗くんに聞いてきます」「どうしたんですか?」「彼等を送り出す前に、盛大な送別会をします」「は、はい!?」「神楽屋の2階広間を貸し切りましょう」「え!?」千寿氏は、びっくりです。 「どうせなら、明るい気持ちで、送り出しましょうよ」突然の宴会の予約電話を入れてきた、寅次郎博士に、火水斗が、スマホを落としました。「三日後に、100人の宴会だって?カミシロ族御一行様?…寅ちゃん…突拍子ねぇなー!しゃーねーな、OKだよ。そんかわし手伝ってくれよ」寅次郎博士は、電話を切ると、にこやかに、ポンと手を叩き 「OKです!三日後の夜7時、貸し切りました」「は、速い…」千寿氏は、目を点にしていました。その頃、シェルターでは、地上での宴会に大喜び、族長は、満面の笑みです。「何年ぶりかいのう?昔は、地上で、皆で、よく宴をひらいたものだ…」涙を浮かべていました。やっと故郷の星に還れる安堵の気持ちと、あの時の蕎麦の味…地球で失った通り過ぎた時間…様々な事柄が脳裏を巡ります。「今日の夜、宇宙船に荷物を運び込みましょう。私達の運搬機を、お貸しします」「か、かたじけない、シリウスの方々、帰還した折りに、改めて、あなた方の星に伺います」族長は、猫谷エンジニア達に、深く深く礼をしました。「ぜひ、来てください。カンタスカラーナ自慢の絶景を、お見せしますよ!」 猫谷エンジニアは、考えます。惑星間で起こる、数々のタイムラグやバグは、決して、誤作動や、間違いではなく、起きるべきして起きたのだと…だとしたら…猫の星で起きている、カルカナル復活も…と、思わずにはいられませんでした。場面が替わり…新たな、神城村の伝説が生まれる頃、作者は、相変わらず、検討違いの食生活に勤しんでいました。以前よりも、体調も良くなり、元気になった作者方々から「痩せたね」と言われたり「疲れてる?大丈夫?」と心配されたり…不思議に思いながら、日常を過ごしています。その頃、猫沢さんは、宇宙船の食事担当の花音(かのん)さんと、テラビトサンプル達の、食生活データを眺めながら…「このままでは、カルカナルの餌食だ…サンプル1号に至っては、私の言った事を、まるで理解していない…早く気づかせないと、私達とのコードが切られてしまう…」猫沢さんは、頭を抱えていました…[つづく] (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)     

星を繋ぐ猫達 《第8章22 マゼラン遠隔修理班到着》

30年位前の、今頃の、最高気温が26度や27度、今やその+10度…通常最高気温が30度を越える毎日、扇風機だけで過ごせた時代を懐かしく思います。暑いですね。画像は、2017年個展作品です。「クラゲ宇宙」暑いので、涼しげな作品をアップしました。(ポストカード、作品原画、招き猫作品の、ご用命は、高円寺、猫の額さんへ。委託販売して頂いています)では、続きをお楽しみください。《第8章22 マゼラン遠隔修理班到着》着々と、帰還の準備は進められます。マゼランからの遠隔修理班達は、故障箇所データを元に、無人宇宙船に、部品を積み込み、最速ワームホールをくぐり、地球に、たどり着こうとしています。猫沢さんと猫谷エンジニア達は、カミシロ族の採掘宇宙船で、彼等の到着を待ちます。猫谷エンジニア率いる、特殊捜査官の猫達は、仕事柄、宇宙に広がる惑星の生命体との接触に、慣れている為、大活躍。無人宇宙船が、到着すると慣れた様子で、遠隔ロボット達と、挨拶を交わし、修理作業をテキパキとこなしていきます。猫沢さん達も、手伝います。「彼等のエネルギー物質とは、これなのか…これを、あの形状に加工して回転させる原理で、この船を動かしていたんだな…」猫谷エンジニアは、応急処置されたエンジンルームを、覗いていました。エンジンルームに浮かぶ、幾何学の形にカットされた人工の金の部品、マゼラン修理人によると、地球からマゼランまで稼働させると、擦りきれて消失してしまうと言います。純金なら、その問題はなく、長い渡航が可能と教えてくれました。「なるほど、私達の星で言う、クリエネルのような物だね」猫沢さんは、感心します。星によってエネルギーの作り方や使い方が違うのです。猫の星では、生活用エネルギーは、イクサフィーゴ。その他のエネルギーは、星の大気とクリエネルと言う鉱物を使い、エネルギーを、生み出しているのです。クリエネルは、地球の水晶に似ていて、多くのケイ素を含んでいますが、全くの別物。猫達は、主に、乗り物を動かすエネルギーとして使っています。フラクラフトにも、搭載されています。(ちなみに、猫沢さんの助手のマシン猫の、ΣS‐8(はっちゃん)のボディーは、クリエネルを加工した、強化クリスタルに似た物質で出来ています。Σ‐41(よっちゃん)のボディーは、チタン合金です)たちまち、宇宙船の破壊されたドアや、外装が、遠隔ロボット達の手により、修復され、実に機敏に動き滑らか、見ていて引き込まれます。 手伝う、捜査官猫達は、共通宇宙言語を習得しているので、作業も、とても、スムーズ。 猫の星の捜査官達は、秘密部署、星の猫達が、平和に過ごせるのは、彼等の活躍のおかげです。そんな彼等のサポートが、宇宙船修復を早めました。緊急援助要請から到着し、2週間ほど経過した頃…猫沢さん達は、寅次郎博士宅に、報告しに向かいました。「もう修復出来たのかい!?思ったより早いね!」「部下達の働きが、役に立ちました!」猫谷エンジニアは、ちょっぴり、どや顔です。その頃、役場では、村人達に説明する、新たに作り直された伝説の修正版を制作していました。 そこには、門田さんの姿が、昔、鬼伝説の絵本を制作した縁で、今回も協力しているのです。「神城UFO伝説」の絵本制作を依頼されています。門田さんは、楽しそうに、絵本の構想をノートに描いていました。カミシロ族は、なんとも可愛らしい、ユニークな姿。 長い手で、釣りをしたり、長い足で川渡りをしたり、高い木の実を二人で協力し収穫していたり、見つかった書物に描かれた、地球での生活の様子が、描かれています。問題は…金の採掘の場面…人間との交流の場面、どうやって表現すれば良いかと、考え込んでいました。「勧善懲悪なら、簡単なんだがなぁ…」役場の女性職員が、珈琲とケーキを、持ってきました。「あら!かわいい󾬆」反応は上々です。門田さんは、煮詰まった頭の中を休ませようと、モンブランケーキを頬張ります。「うまいな~」寅次郎博士と猫沢さん達は、千寿氏の自宅へ向かいます。玄関に立つ、猫沢さん達を見て、驚きます。「え?君達がいると言う事は、もう…?」「お待たせしました。修理完了です」[つづく] (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)     

星を繋ぐ猫達 《第8章21 呼んでるベル》

暑い日がつづきます。熱中症対策はしてますか?この暑さです。水分補給の他に、塩分も補給しましょう。汗などで失われる、体のミネラルは、天然のお塩がおすすめです。その他に、梅干しや、お味噌汁も夏バテ防止に役立ちます。気を付けてお過ごしください。では、続きをお楽しみください。画像は、久しぶりの描き下ろしスケッチです。寅次郎博士です。(使用画材ボールペン)《第8章21  呼んでるベル》「[諦めようとした矢先、大きな問題が起きた。昔、人間に近い姿の者が、人間との合の子を誕生させていた事が判明する。大問題であったが、僅かな、つてを使い、合の子に望みを託した]………」「合の子!?」調査隊達は、一斉に、千寿氏を見ました。「わ、私は、違うよ!この子は、もう居ない…」千寿氏は、慌てます。「知ってるのか?」「知ってるが、もう地球には居ない…」「そうなのか…会ってみたかったな…」調査隊達は、少しガッカリした様子です。「…私は、偶然、知り合った、合の子の合の子である子孫から、手紙を受け取り、調査の為に、ここに越してきたんだ…」千寿氏は、ごまかします。 「そうだったのか…金塊に目が眩んだ人間達が、鬼伝説に仕立てて正当化させてしまったんだな…その人間達の子孫達が、ここに住んでいる…」調査隊のリーダーは、一瞬、考え込んでしまいました。「この村は、ほとんど、移住組で、昔から住んでいる人は少ない…それに、ほとんど真実を知らないだろう…」一緒に、話を聞いていた、神城村の村長が、静かに、話しかけます。「私も移住者です。父親の代で、この地にやってきました。父、未知太郎が、この村に移住してきた頃…限界集落になっていたと…昔は、金の採掘場として、相当、栄えていたが、採掘しつくして去っていった、当時、数軒しか残ってなかったと…父は、荒れた田畑を耕し、自給自足で暮らし、蕎麦屋を営み始めた頃から、移住者達が増え、今のようになったが、あの頃は、ひどい状態だったと聞いています…。開村をしたと言われる直系の子孫は…もう、3軒くらいしかない…」3軒のうちの1軒は、松方さんです。村長は、神楽未知太郎の息子。孫にあたる火水斗が、蕎麦の神楽屋を引き継ぎ、寅次郎博士は、未知太郎の意思を引き継いでいます。 「直系の子孫達は、彼等の事を、まことの鬼だと信じて生きてきた。彼等の先祖達が、最初に建てた、あの神社は…?あ!ちょっと席を外します」村長は、ハッと、何かを思い出したのか、神社に行くと言葉を残し、行ってしまいました。「今も…カミシロ族の生き残り達は、この地下シェルターにいる」千寿氏は、地面を指差しながら、「なぜ、反撃しなかったんだ?呪術がゆるんで地上に出た時に、人間達に復讐出来たんじゃ?」調査隊達は、口々に言います。「彼等には、私達のような、戦いや争いに価値を見出だしていない、既に意味のない事と知っている。救済の時を、信じて静かに待っているんだ…間もなく彼等は、星に還る。良かったら、一緒に見送ってくれないか?」調査隊達は、目を輝かせてうなずきました。千寿氏は、安堵の表情です。すると、蓬莱氏が…「さっき言ってた[橋渡しの民カミオン]は、どうなったんだ?」「最初の[橋渡しの民]は、記憶を取り戻せないまま、天寿をまっとうし、この世を去った…幸い、後任の仲間が彼等の救済の為に、水面下で動いている。蓬莱、あんたは、彼等を知ってるのか?」千寿氏は、不思議そうに訪ねました。「あぁ、研究所に一人いる」「!?」「私が、重度のUFOマニアと知って、突然「[橋渡しの民]を知らないか?仲間を探している」と、こっそり打ち明けてくれたんだが…私は、あいにく知らないし、仲間ではない。と答えたんだ…。この村に彼の仲間とやらが、いるのなら、そいつに知らせてやりたいんだが…?いいか?」 蓬莱氏は、スマホを取り出しました。「ちょっと待ってくれ!コンタクト可能か聞いてみる」千寿氏は、寅次郎博士に連絡を入れると、間もなく「コンタクト可能」との答えが返ってきました。その頃、寅次郎博士は、珍しい事は重なるものだな。と思いながら、大広間にいるイクサフィーゴ達に語りかけました。「…もしかして[橋渡しの民]達を、呼んでいるのは…君達なのか?」イクサフィーゴは、まばゆい光を放ちました。[つづく] (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。そんな楽しい猫の星の世界観第5弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)2019年の7月、幻想の魚の秘密.第6弾を展示決定!お楽しみです。猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)