星を繋ぐ猫達 《第7章 ⑤ 2015年10月 個展 「森羅万象光明波」開始 》

2017年6月から7月をまたにかけた、高円寺での個展が、無事に終了いたしました。ご来場下さいました方々に、厚く御礼申し上げます。猫沢さん達は、地球での調査を終えカンタスカラーナに帰っていきました。

来年の6月も、個展開催が決定しています。暫く休息を取り、再び、作品制作に入ります。

では、2年前の猫沢さん達と作者の様子を綴った記録の物語を再開します。

画像は、実際の個展の模様。
つくば市のカフェ「Gazio」さんです。
ミュージシャンの平沢進さんの、実兄のyou1さんが経営するカフェです。

※こちらは、2015年の11月に閉店し、現在は時々、都内のレンタルカフェで、期間限定カフェ&イベントを開催しています。気になる方は是非!美味しいカレーや豆乳ヨーグルト等、おすすめです。あ、珈琲も美味しいですよ󾬄


では、続きをお楽しみくださいませ。

[第7章⑤ 2015年10月 個展[森羅万象光明波]開始]

あれから…

臨時基地に戻った猫沢さん達は、新たにコンタクトが取れたテラビト達を観察しに行きました。

翌日、高円寺での在廊や用事を終えた作者は、夢心地で帰路に向かいます。突如、秋の個展が決まり、頭の中で、どんな展示にしようかと…。

そして、テラビト調査を終えた猫達は、寅次郎博士の住む村で、ゴロゴロと休暇を過ごし、振る舞われた、美味しいご飯に舌鼓。

ここは、猫の星の「深き森」の周波数と同じ、ゆったりとした、快適な土地なのです。


時は早々と過ぎ、秋の個展の日程が正式に決まると、バタバタと時が過ぎていきます。

その矢先、突然、何かをキャッチした猫沢さんが、作者の元にやって来ました。

「猫沢さん、どうしたんですか?」

「あなたが展示する、あの店、例の宇宙生命体達が、何やら特別メニューを、振る舞うそうですね…?」

「はい、カレーライスです!!」

作者は、嬉々と答えます。よほど、カレーライスが、楽しみなのでしょう。

「必ず食べてくるように」

「もちろん食べる予定ですが、何故ですか?」

「漬物石除去率が、とても高いのですよ」

「なんで、そんな事が分かるんですか?」

「秘密です。では」

そう言うと、猫沢さんは、ぽてぽてと行ってしまいました。

「……?」

なんと、あの店で振る舞われる特別なカレーには、そんな力が潜んでいるとは、驚くばかりです。
 
 最近の作者は、すこぶる調子が良いのです。野菜をメインにし濃い味付けを極力控えた、食生活の効果が出てきたのか、なんとなく、体も軽く疲れ難い。

そんなんですから、搬入展示&搬出作業の為の旅費を節約しようと、思わず、高速バスや、安価なゲストハウスを予約していました。

以前の作者なら、そんな過酷な乗り物や宿は、もう歳だし無理!と考えていたのが嘘のよう、元気になった証拠と、多少、過酷な条件でも大丈夫󾬄と、喜んでいるところなのですが、相変わらず、顔色が白くて青いので、周りに、少し心配されているのです。

作者自身も、その事を、不思議に思っています。

猫沢さん達は、既に原因を突き止めているようなのですが、教えてくれません。

転ばぬ先の杖を与えるよりも、転んだ先の美しい鉱石を、見つけて欲しいのです。

そして、2015年9月下旬、搬入展示の為、茨城県つくば市にある、カフェ[Gazio]に到着します。

どうやって展示しようか、あたふたする作者と友人を見た、店長さんが、手伝って下さり、白と黒とシルバーを基調とした、カッコいいクールな筈の店内が…猫だらけになり、おまけに、ネパールのタルチョ(寺院に飾り付けられている小さな旗)を飾り付けてもらった作者の頭には「まるで寺だ…」と思わずにはいられませんでした。

展示作業を終えた作者と友人に、店長さんとスタッフさんが、おやつに春巻を作ってくれ「休憩しましょう。春巻さめちゃいますよ」と、優しい声を、かけてくれ、ホッと一息つくのでした。

ゆっくりと、優しい時間が過ぎていきます。

この個展が、この店の最後の展示となる…トリを務めると言うのもおこがましいけれども…成り行き上、そのような形になってしまった…


そして店内には、マスコットに扮した、骸骨のオブジェ…例の宇宙生命体達の仲間が佇んでいます。オープン当初からずっと、店を守り続けているのです。

彼は、間もなく、地球での任務を終え星に還る?予定…

個展最終日、店に集う地球人達を、巧みに集め、送別会に見せ掛けたライブイベントを開く計画が、立てられていました。地球に残る仲間の宇宙人達が、地球人達と、食事をかわし、歌って踊って、見送るのです。

そこで、振る舞われる、特別メニューには、多くの秘密が隠されているようなのですが、作者には分かりません。

まるっと1ヶ月間、仏猫達が、見守る店内。最終日迄、訪れる地球人達を、優しく見守ります。

会期中、猫沢さん達は、仏猫達に混ざって展示された、額縁次元で待機し、新たに、コンタクトが取れそうな人物を探すのでした。

[つづく] 

 (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。

物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。

そんな楽しい猫の星の世界観第四弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)

2018年の6月も、幻想の魚の秘密.第5弾を展示決定!お楽しみです。

猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)

※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)

(※ このblog内の画像や文章を無断で転載等をする事は、ご遠慮下さい)    

個展連動SF猫物語[幻想の魚の秘密]シリーズ

東京 高円寺 猫雑貨&ぎゃらりー猫の額さんで、展開している。オリジナルSF猫物語を更新しています。

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